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RSウイルス感染症

RSウイルス感染症とはどんな病気?

RSウイルス感染症は、RSウイルスというウイルスによって引き起こされる呼吸器の病気です。風邪のような症状から、急性中耳炎や気管支の奥に炎症を起こす細気管支炎、さらには肺炎などを引き起こすことがあります。特に細気管支炎が代表的な症状です。
このウイルスは、生後1年以内に多くの赤ちゃんが感染すると言われており、2歳までにはほぼ全ての乳幼児が一度は感染します。何度でもかかることがありますが、2回目以降は軽い症状で済むことが多いです。
RSウイルスに感染すると、通常5日ほどの潜伏期間(感染してから症状が出るまでの時間)を経て発症します。年齢が上の子どもや大人では軽い風邪程度で終わることが多いですが、生後数週間から数ヶ月の赤ちゃんや、免疫力が低い人、基礎疾患を持つ高齢者などは重症化しやすいです。
この病気は通常、11月から翌年1月にかけて流行しますが、最近は8月や9月からも感染が見られ、季節性が薄れてきています。


RSウイルス感染症の感染経路

•飛沫感染:感染者が話したり、咳やくしゃみをした際に飛び散る小さな唾液の粒子を吸い込むことで感染します。
•接触感染:ウイルスが付着した物に触れた手が、口や目などの粘膜に触れることで感染が広がります。ドアノブやパソコンのキーボード、スイッチなど、日常的に触れる場所が感染源となる可能性があります。


RSウイルス感染症の症状

•軽い症状:鼻水、のどの痛み、咳、くしゃみ、微熱などが数日続くことがあります。

•重い症状:強い咳、ゼーゼー、ヒューヒューという音がする呼吸(喘鳴)、呼吸が速くなる、肋骨の下や鎖骨の間がへこむような呼吸、鼻がぴくぴくする呼吸(特に乳児)、うなり声のような呼吸(特に乳児)


RSウイルス感染症の検査・診断

RSウイルス感染症は、症状や流行状況をもとに診断されることが多いです。特別な治療薬がないため、軽い場合には風邪と同じ対応をし、必ずしも検査が行われるわけではありません。ただし、乳幼児や入院患者などの場合は、抗原検出診断キットを使った検査が行われることがあります。この検査は、鼻の奥を細い綿棒でぬぐい、抗原を検出するもので、80〜90%の精度で診断が可能です。
細気管支炎や肺炎が疑われる場合には、胸部のX線(レントゲン)を撮影します。また、脱水などの合併症が疑われる場合は、血液検査が行われることもあります。


RSウイルス感染症の治療法

RSウイルス感染症に対する特効薬はなく、基本的には症状を和らげるための治療が行われます。
治療には、β刺激薬やアドレナリンの吸入、痰を出しやすくする薬(去痰薬)、鼻の吸引といった方法が用いられます。症状に応じて、これらの治療法を組み合わせて行います。

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