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食物アレルギー

食物アレルギーとはどんな病気?

食物アレルギーとは、特定の食品を口にすることで体に過剰な反応が起こる状態のことをいいます。これは体の免疫システムが、食べ物の中に含まれる成分を「異物」と誤って判断し、反応を引き起こすことによって起こります。

このアレルギーにはいくつかのタイプがあります。たとえば、生まれてすぐから乳児期に見られる「消化器系のアレルギー」や、「乳児の湿疹と関係するタイプ」、食べてから短時間(主に2時間以内)でじんましんや呼吸の異常が出る「即時型アレルギー」などがあります。ほかにも、特定の食べ物を食べた後に運動することで強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が出る「運動誘発型」や、果物や野菜を口にした際に唇や口の中にかゆみや違和感が出る「口腔アレルギー症候群」もあります。

子どもの場合は、体の消化機能や免疫の仕組みが未発達なため、食物アレルギーが起こりやすいといわれています。乳児のおよそ10人に1人、全年齢では約100人に1人が食物アレルギーを持っているとされています。

原因となる食品は年齢によって異なります。赤ちゃんのころに発症しやすいのは、鶏の卵や牛乳、小麦などです。一方で、学童期から大人になると、エビやカニといった甲殻類、魚介類、そば、小麦、果物、ピーナッツなどが原因になることが多いです。

特に乳児期に発症した場合は、成長とともに自然と症状が出なくなるケースが多く見られますが、逆に大きくなってから発症したアレルギーは治りにくく、長く付き合う必要がある場合が多いです。


食物アレルギーの症状について

即時型と呼ばれるタイプでは、食べてから15〜30分以内に何らかの体調の変化が現れることが多いです。代表的なものとしては、じんましんや皮膚が赤くなる症状、顔やまぶたなどの腫れ、息苦しさ、呼吸時にヒューヒューと音がするなどがあります。

また、目が充血したり涙が出たり、鼻水や鼻づまりが起こることもあります。のどがイガイガしたり、吐き気、腹痛、下痢などの消化器系の不調もよく見られる症状です。

もしも複数の場所に症状が出たり、意識がぼんやりする・血圧が下がるといった命に関わる症状が起こった場合は、「アナフィラキシー」と呼ばれる状態で、すぐに適切な処置が必要になります。


食物アレルギーの検査と診断の流れ

食物アレルギーの診断では、まず「いつ・何を・どれくらい食べたか」「その後、どれくらいの時間でどんな症状が出たか」といった詳しい状況を知ることが最も重要です。血液検査などのデータは補助的な役割として使われます。

必要に応じて行われる検査には、血液中のアレルギーの反応を調べるIgE抗体の検査や、ヒスタミンという成分がどれだけ出るかを見る検査があります。ただし、検査で陽性となっても、必ずしも症状が出るとは限りません。

また、皮膚に少しだけ傷をつけてアレルギーの原因物質を反応させる「プリックテスト」という検査も行われることがあります。


食物アレルギーの治療と日常生活での注意点

R治療の基本は、原因となる食べ物をできる限り避けることです。ただし、完全に除去するのではなく、必要最低限にとどめることが大切です。たとえば、検査ではアレルギー反応が出るとされていても、実際に症状が出なければ無理にその食品を避ける必要はありません。

また、体調が悪いときや運動の直後などはアレルギーの症状が強く出やすくなるため、注意が必要です。

万が一アレルギー症状が出てしまったときには、すぐに病院へ連絡し、専門の医師に相談するようにしましょう。

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