堀病院 東手城クリニック

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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

症状

体のあらゆる部分に強いかゆみを伴う発疹が、よくなったり悪くなったりするのを繰り返す湿疹のことを言います。
幼少期から発症し成人になるまでに改善する場合もあれば、成人になっても症状に悩まされることもあります。

原因

アレルギー体質であること、遺伝、乾燥(皮膚のバリア層の喪失)、環境面(ダニやほこり)、精神面などによるストレス、食べ物、腸内環境の悪化、など様々な要因があります。

治療方法

要因は一つとは限らず複合的に絡み合い、症状が悪化している場合が多いです。

悪化原因と考えられるであろう要素が少しでもわかったら、それに対してその状況を改善するしていくことが重要になってきます。

薬物療法について

薬物療法の主体はかゆみと皮膚の炎症をコントロールすることです。
炎症が長引くことで皮膚のバリア機能の低下にも繋がります。
炎症を抑えるためのステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎の基本の治療薬となります。症状に応じてステロイドの強さを使い分けたり、内服(抗ヒスタミン薬)を併用しかゆみと炎症を抑えることを目的に行います。
難治性の場合、デュピクセント(自己注射)での治療も行う場合もあります。

 

▶︎デュピクセントについてはこちら

紫外線療法について

子供や大人のアトピー性皮膚炎は、紫外線療法でも改善効果が期待できます。

紫外線療法についてはこちらのページをご参照ください。

悪化要因の詮索について

唾液や汗、衣類との摩擦などもアトピー性皮膚炎を悪化させる要因となります。
またダニや食べ物など、自身にとってなにがアレルゲンとなっているのかを知ることが必要です。
当院では、比較的アレルギー症状を起こしやすい39項目のアレルゲンを一度の採血で検査可能です。
こちらの検査は保険適応となります。

しかし、採血検査で陽性となったアレルゲンの項目に対して、必ずしも症状を伴うとは限りません。
症状を伴っていること、かつ検査で陽性であること、が重なった場合に初めてその項目に対して自身のアレルゲンがある可能性が髙いということが考えられます。
(検査で陽性となった項目を日常生活で排除した場合、もともとその項目に触れることで症状がでていないのであれば、排除しても症状の改善にはつながらない可能性が髙いということです。)

スキンケアについて

皮膚のバリア機能が低下する原因は、皮膚が乾燥していることがあげられます。
日常生活の中におけるスキンケア(保湿)は治療において重要になります。
皮膚を清潔に保つことで症状の悪化を防ぎ、保湿することで皮膚のバリア機能を回復させることで外部からのアレルゲンの侵入を防ぐことに繋がります。