糖尿病性網膜症
糖尿病性網膜症
糖尿病網膜症による眼底出血
糖尿病は自覚症状があまりないため、気付かないうちに全身に様々な合併症を引き起こします。糖尿病網膜症は糖尿病による眼の合併症であり、糖尿病が眼の血管を障害し、血液の流れを悪化させることで生じます。初期は症状がありませんが、進行すると眼底出血や黄斑浮腫などが生じ、視力が低下します。そのため、見えにくくなった時には、すでに糖尿病網膜症がかなり進行した状態となっており、治療を行っても視力障害が残り易くなります。自覚症状が出る前に発見することが重要であるため、糖尿病を患っている方は症状がなくても年に一度は眼科で眼底検査を受けましょう。
糖尿病網膜症の治療
重度の糖尿病網膜症
糖尿病の治療を行い、血糖値を改善させることが治療の第一歩となります。血糖値が改善することで病状の改善や進行を遅らせることが期待されますが、その後も病状が進行する可能性も残ります。病状が進行する場合は、必要に応じてレーザー治療や抗VEGF治療を行います。強い出血や浮腫、網膜剥離などを生じるようであれば、硝子体手術が必要となります。また血管新生緑内障と呼ばれる難治性の緑内障が生じることがあり、緑内障手術や治療が必要となります。
当院の特徴
当院では糖尿病網膜症の検査として、視力検査などの一般検査に加え、OCT(光干渉断層計)検査や散瞳検査なども行っております。
治療が必要な方には、レーザー、抗VEGF治療といった治療を行っております。
糖尿病で眼科受診の方は散瞳検査を基本行います
散瞳検査は点眼により瞳孔を大きくして眼の奥を詳しくみる検査です。
点眼の作用により瞳孔が大きくなり、周りや手元がぼやけて見えにくくなったり、明かりが眩しく感じる状態が4~5時間続きます。
そのため運転で帰るのは危険です。運転以外の方法で病院へお越しください。
糖尿病網膜症についての動画
堀病院のYouTubeに糖尿病網膜症について簡単に解説した動画を載せています。
糖尿病網膜症でお困りのことがありましたらご相談ください。