高尿酸値血症(痛風)
高尿酸値血症(痛風)とは?
痛風(高尿酸値血症)を引き起こす原因がプリン体という事は皆さん聞かれたことがあると思います。
プリン体はレバーや白子、カツオなどに多く含まれており、細胞の代謝や増殖などに利用されます。
尿酸はそのプリン体の老廃物として排出される物質で、血液中の尿酸が高いことを高尿酸値血症(痛風)と言います。
その尿酸が体内で結晶化して固まることで炎症が引き起こされます。
高尿酸値血症(痛風)の主な症状
高尿酸値血症(痛風)であらわれる症状のことを痛風発作と言います。
代表的な症状は関節の強い痛みです。急激に関節が赤くはれ、靴をはけない、歩けないほどの強い痛みを感じます。足の親指の付け根が痛くなることが多いのですが、足首やひざ、手首などの間接に痛みが現れることもあります。
痛みは一時的にあらわれることがほとんどですが、痛みやはれは繰り返すことが多いです。
また目立った症状は出にくいですが、尿酸の結晶が腎臓にできる痛風腎という病気もありますので、注意が必要です。
高尿酸値血症(痛風)の検査について
足の親指の激しい痛みなど症状が典型的な場合は、問診によってある程度診断がつきます。より確実に診断を行うために、炎症部分の関節内部にたまった液体の検査を行う事や、血液検査で尿酸値の値を確かめることもあります。
またレントゲンによって関節の状態をチェックする場合もあります。
高尿酸値血症(痛風)の治療方法
高尿酸値血症(痛風)の治療は、痛風発作の痛みや炎症を抑えるための治療と、原因である尿酸値を下げるための治療が主となります。どちらも薬を使用して治療を行います。また食事の改善のために管理栄養士による栄養指導を行う場合もあります。高尿酸値血症(痛風)は1度症状が治まっても、1年以内に60%前後が再発するといわれているほど、繰り返し症状があらわれる病気です。
健康診断などで尿酸値が高いという結果が出た場合は、症状がないからといって油断せずに、念のため医療機関を受診してください。