「天気が悪いと、めまいがしたり頭が痛くなったりする。」

こんな悩みがありませんか?今回のコラムはそれを解決する『前庭性片頭痛』です。

今回のコラムが4回目になりました。楽しみに読んでくださる人もおられると聞いています。これからは、1か月に1回くらいの割合で更新していこうと思っています。よろしくお願いします。

 

<コラム4>前庭性片頭痛(片頭痛性めまい)

~天気が悪いとめまいと頭痛。それ、前庭性片頭痛かも~

片頭痛によるめまいや浮動感(フワフワ感)は、前庭性片頭痛(片頭痛性めまい)と呼ばれます。この状態では、片頭痛に伴ってめまいが発生し、そのめまいは5分から72時間続くことがあります。めまいが起きる時には、50%以上の場合に頭痛も同時に現れます。

では、なぜ片頭痛でめまいが起こるのでしょうか。片頭痛が進行すると、風に吹かれたり髪をとかしたりした時に、頭痛とは違う痛みが生じることがあります。また、耳の痛みを訴える人もいます。これらの症状のひとつとして、めまいが存在します。

めまいの症状は、数秒から数日間までの範囲で現れることがあります。どの場合でも、頭痛と同時に現れるか、頭痛と前後して起こることが特徴です。また、吐き気や嘔吐、音に敏感になる、光に敏感になる、においに敏感になるといった症状もめまいに伴って現れることがあります。これらの症状は、ストレスと密接に関連して現れることが多く、気圧の変化、特に低気圧の時に悪化することがよく見られます。台風が接近する時などは特に症状が出やすくなります。他にも、精神的な緊張や疲労、持続的な光刺激、音刺激、におい刺激、温度差、空腹、アルコール摂取など、睡眠不足だけでなく睡眠過多でも原因となることがあるのです。月経周期との関連も報告されています。

前庭性片頭痛を改善するためには、まず片頭痛の予防薬を処方してもらい、片頭痛が起こらないようにすることが重要です。また、疲れや持続的な光刺激、音刺激、におい刺激、睡眠不足、睡眠過多、飲酒など、片頭痛やめまいを引き起こす要因を避けるように心がけましょう。

 

片頭痛の生活指導

1)頭痛は空腹時に起きることが多いので、朝食を抜かないようにしましょう。

2)過度のアルコール摂取、コーヒーの飲みすぎにも注意しましょう。 

3)片頭痛を起こしやすい食品(チョコレート、赤ワイン、チーズ、ハム、など)の中で、自分の頭痛が起こりやすい食べ物を見つけて、控えるようにしましょう。 

4)良好な睡眠(早寝,早起)を心がけましょう。寝不足、寝すぎは両方とも良くないです。

5)できるだけストレスをためずに、気楽に日々を過ごしましょう。

6)入浴で暖まると血管が拡張して片頭痛が起こる場合はシャワーですませましょう。 

7)強い光や音、騒音や臭いを避ける。例えば光が強いときはサングラス、帽子などを着用したり、臭いが強いときはマスクの着用をしたりすると良いでしょう。

8)気圧の変化で悪くなりやすい人は天気予報に注意して、気圧予報などを見てみるのも良いでしょう。

 

前庭性片頭痛チェックリスト

□長年、片頭痛が続いている、家族に片頭痛持ちがいる

□めまいが片頭痛と同時か、前後して起こる

□めまいは5回以上起こって、持続時間は5分から72時間

□めまいに伴い、嘔吐や吐き気、光過敏、音過敏などがみられる

 

全部の項目に当てはまれば前庭性片頭痛かもしれません。

「めまいセンター」を一度受診してみませんか。

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