お子様の皮膚にあざの様なものがある場合、まずは早目に診察を受けて見極めることが大切です。経過観察で済む場合もありますが、成長するにつれてにあざが大きくなったり皮膚が厚くなったりする為、皮膚の薄い幼児期に治療を行う方が良い場合が多いです。
あざの種類について
◎黒あざ
・褐色や黒色のあざでメラニンが原因です。ほくろぐらいの小さなものから、体を覆うような大きいものまで様々なタイプがあります。
◎青あざ
・顔(太田母斑):まぶたや白眼の部分、額や鼻、耳、ほほなどにできる青あざです。
・体(青色母斑):手や足にできることが多く、一見ほくろのように見えます。大きくなる場合はすぐにご相談ください。
◎赤あざ
・乳児血管腫(いちご状血管腫):表面はイチゴ状の様に見え、体のどこにでもできるあざです。生後数週間以内にでき、短い間に範囲が広がることもあります。
・単純性血管腫(ウンナ母斑):うなじのあたりにできます。成長とともに薄くなる事が多いですが、そうでない場合にはレーザー治療を検討します。
・単純性血管腫(先天性血管腫・ポートワイン母斑):生まれつきのあざでピンク・赤・紫などの色があり境界がはっきりしています。放置しておくと皮膚が分厚くボコボコになるケースも見られます。
・単純性血管腫(サモンパッチ):口周辺、おでこやまぶたにできるあざ。成長とともに薄くなる事もある為、定期的に受診していただき経過を観察します。
◎茶あざ
・扁平母斑(ベッカー母斑):肌のメラニンが増えた状態で、あざの中に毛が生えることが多いです。生まれつきの場合が多いですが、思春期になってからできる場合もあります。
・表皮母斑:茶色でぶつぶつして盛り上がっています。成長とともに大きくなり自然に消えることはありません。
治療方法について
レーザー治療が多く、早い場合には0歳から治療を開始することもあります。
治療をするのはかわいそうと感じる方も多いと思いますが、肌の薄い乳児期の方がレーザーの治療効果が出やすい場合が多いですし、成長し病院を嫌がる年齢になると病院に来るだけでも本人・ご家族ともに大きな負担になってきます。
治療費用はほとんどの場合は保険診療で行うことができます。お気軽にご相談ください。