リハビリテーションについて

リハビリテーションについて

リハビリテーションとは?

整形外科で行う外来治療や手術が症状自体の改善を目的としているのに対して、リハビリテーションは症状が原因で引き起こされる「日常生活の障害」を改善するために実施します。

怪我や病気で身体の機能が落ちた状態でも、スムーズに日常生活を送るために行われるのがリハビリテーションです。 300平方の広大なリハビリスペース、PTによる運動療法中心

治療後患部の痛み等を理由に治療前よりも運動量・活動量が減ってしまうと、筋肉が衰えたり関節が固くなってしまい、日常生活に大きな支障を来すことがあります。そのため、医師の判断のもと治療後早い段階からリハビリを行うことは非常に重要です。

リハビリテーションを行う主な症状

  • 首、肩、腰の痛みや違和感
  • 手や足の関節が動かしくにくい
  • スポーツによる障害や怪我
  • 年齢による日常生活への障害
  • 交通事故によるむちうち
  • 手術後の痛み等の症状

主なリハビリテーションの種類

整形外科でのリハビリテーションは大きく分けて①理学療法と②物理療法の2種類があります。
当院では医師の診断のもと、適切なリハビリテーションを提案しています。

①理学療法

国家資格である理学療法士が主となって行うリハビリです。徒手療法や運動療法といった手法でリハビリを行います。

  • 運動療法

    筋力を健康な状態に近づけるための筋力トレーニング、歩行訓練、関節の動く範囲を広げるためのトレーニングなどを行います。運動療法は理学療法士が個別指導します。

  • 徒手療法

    理学療法士の手技による治療です。痛みや機能改善のための治療的マッサージや、筋膜をほぐす筋膜リリースなど、患者さんの状況にあった治療を行います。

②物理療法

低周波治療器や超音波治療器などの専用の機械を用いる治療です。患部に振動や温度(冷ます・温める)などの物理的な刺激を与えることで血流を改善し、患部の痛みを軽減させることを目的としています。
物理療法は理学療法と組み合わせて行う場合もあります。

リハビリフロア紹介

■リハビリフロア全体図



■屋外歩行訓練フロア


■機器紹介

(乾式ホットパック装置ホットリズミー)
温熱効果と心地よいリズムでマッサージ効果も兼ね備えた乾式ホットパックです。
温熱療法では、疲労回復、筋肉の疲労回復、血行促進、神経痛、筋肉痛の痛みを軽減する効果があります。

(レッグプレス WTS-01i)
座った状態で板を両脚で押して脚の伸縮運動を行うことで下腿筋全般の筋肉を強化する機器です。
板にかかる負荷は調整することが可能です。
日常動作ではなかなか鍛えられず衰えがちな筋肉(主に大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリングス、下腿三頭筋)を鍛え、歩行状態をよくする効果があります。
(レッグエクステンション WTS-02i)
脚を伸ばす運動により、太ももの前の筋肉である大腿四頭筋を鍛える機器です。
大腿四頭筋は、体内で最も筋肉量の多い筋肉であるため、歩行時やしゃがむ時などの日常動作に非常に大事な筋肉です。
膝関節の可動域を柔軟にする効果があります。
そうすることで、膝が安定して階段の上り下りもスムーズになります。
(ローイング WTS-03)
顎を引いて胸を張り、肘を引いてグリップを体側に寄せ、戻す。
上半身の運動です。
広背筋、菱形筋を強化し猫背を予防、改善する効果があります。
(アブダクション WTS-04i)
下半身の腰周りの筋肉(中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋)を動かす機器です。
腰周りの筋肉を強化することで、骨盤の安定性を高めて、歩行や片足立ちをするときのふらつきを解消して転倒を防止する効果があります。

(ニューステップ)
座った状態の安定姿勢で楽に運動できる機器です。
可動域を調節することができ、低負荷からの全身運動も可能です。
有酸素トレーニングと筋力トレーニングを同時にあんぜんに行うことができるので幅広い方の運動に活用できます。
(InBody インボディ)
体を構成している体成分(筋肉量、脂肪量、基礎代謝)を一目て見ることか可能な機器です。
体のどの部位にどのくらいの筋肉がついているのか、体脂肪率(肥満度)はどの程度か、栄養状況はどうか、などを数値で分析することが可能です。
その結果としてリハビリや自主トレーニングをより効率的に行うことができてその効果を実感しやすくなることを目的としています。

■歩行訓練用装置

移動式練習用階段
運動昇降式平行棒・移動式姿勢矯正鏡