関節リウマチ
関節リウマチの原因はなんですか?
関節リウマチは関節に起こる病気の一種で手足をはじめとする関節が炎症を起こす病気です。
免疫が正常に機能しない自己免疫疾患の一種と考えられていますが、正確な原因は特定されていません。
100人に1人程度の割合で発症し、男性に比べ女性が2〜3倍発症する割合が高いと言われています。
関節リウマチではどのような症状があらわれますか?
関節リウマチでは手、手首、手の指、足、足の指に炎症が起こることが多く、その後、肩、肘、股関節、膝、足首
などにも炎症が現れる場合があります。
炎症は1箇所だけではなく同時に起こることも多く、通常は左右対称に起こります。
関節リウマチの症状がある関節には痛みやこわばった感じ、圧迫されている感じ、患部の腫れなどが現れます。
症状は起きた直後など長時間同じ体制でいた後に特に起こりやすいとされています。
関節リウマチの症状が進行すると患部が変形を起こすこともあり、適切に治療をすることが重要です。
関節リウマチはどのようにして診断しますか?
関節リウマチの診断では、主に以下のような検査にて診断を行います。
<血液検査>
関節リウマチになっている場合、リウマトイド因子や抗CCP抗体という関節リウマチになっていない方にはあまり
見られない抗体が見られるため、血液検査にて抗体の有無等を検査します。
<レントゲン検査>
関節リウマチは特有的な関節の変化をすることが多いため、レントゲン撮影をして関節の状態をチェックします。
上記の検査以外にも症状に応じて、MRI検査や患部の関節液を採取して検査を行うこともあります。
関節リウマチはどのようにして治療しますか?
関節リウマチの治療では薬による治療、生活習慣の改善、リハビリなどを組み合わせて治療を行います。
<薬による治療>
疾患修飾性抗リウマチ薬という症状の軽減と症状の進行を遅らせる薬を処方することが一般的です。
その他症状に合わせて、炎症を抑える薬や免疫の働きを抑える免疫抑制剤などを処方する場合もあります。
<リハビリによる治療>
患部の関節が正しくない位置で固定されないよう、マッサージやストレッチ、患部を温める温熱治療などを行いま
す。一部の治療は理学療法士をはじめとした専門的な国家資格を保有したスタッフが担当します。
<生活習慣の改善>
炎症が激しい関節をそのまま使い続けると悪化することがあるため、一時的な休息はとても重要です。
また規則正しい食事や生活、症状に応じた適切な運動習慣、禁煙などの生活習慣を指導する場合もあります。